第56回中部形成外科学会

会長挨拶


第56回中部形成外科学会
会長 古 川 洋 志
愛知医科大学 形成外科


会長 第56回中部形成外科学会を開催させていただきます、愛知医科大学形成外科の古川洋志です。この1年間も新型コロナ感染の波が幾度と押し寄せてきました。 開催予定の7月23日にどれだけ落ち着いているかは不明ですが、今回の学会をハイブリッドで開催させていただく予定です。不慣れですが、頑張りますので何卒よろしくお願いします。
前回の第55回(福井)本学会では、ハイブリッド開催の舞台裏を、会長の中井國博先生のご好意で拝見させていただきました。中井先生に、まず感謝申し上げます。
Web参加の便利さに慣れてしまいそうですが、前回は会員の皆様と意見を交わす大変貴重な時間を共有できました。また、帰り際に東尋坊や芦原温泉に寄るなど、大変忘れられない学会となりました。 やはり訪問する喜びがあるのは、現地参加ならではの魅力です。田畑に囲まれた長久手市にお越しいただく機会も最近なかったと思いますので、愛知医科大学病院の雰囲気を味わっていただくのも如何でしょうか。 ヘリポートを見下ろす丘の上からは、すぐ手前に立石池(この原稿執筆中は満開の桜で囲まれています)、その向こうに名古屋市街の高層ビル群と、上空をゆっくり進む飛行機が、そして遠くを見回すと、空気の澄んだ日には御嶽山などの山々が聳え立つのを見ることができます。 また、イオンモール長久手と道を挟んだ向かいには古戦場公園があり、日本史で有名な小牧長久手の戦いの舞台となった所です。 長久手での開催において、大雄会第一病院形成外科の伊藤悠介先生にポスターを作成してもらいました。赤と緑が目に鮮やかな古戦場と手術をモチーフにした構図を、私は大変気に入っております。演題募集のハガキに少しでも彩りをと思い、皆様のお手元にお送りいたしました。
今回の特別公演には、福島県立医科大学形成外科学教授の小山明彦先生をお招きしました。小山先生は口唇裂、口蓋裂の治療や、小耳症などの耳介変形の治療に、前任の北海道大学形成外科の時代から身を捧げるような努力をされていました。 私はすぐ側で小山先生の繊細な手術とその結果を仰ぎながら、才能にあまり恵まれていない自分も、なんとかこの繊細なタッチと発想の豊かさを真似したいと思っておりました。 一方、この分野は患児の成長を見ないと結果を得ることが難しいがゆえに、大変長期に亘る労力を惜しまず、新たな道を創り出しているように思えます。私自身を奮い立たせるためにも、今回、同期の小山先生に講演をお願いした次第です。 タイトルは「唇裂・口蓋裂患者の輝く笑顔を求めて ~出生から成人に至る集学的治療」ですので、ぜひ楽しみにして下さい。 最後に、この学会を支えて下さいます会員の皆様と、多くの協賛をいただきます企業の皆様に、深くお礼申し上げます。

第56回中部形成外科学会学術集会
会長 古 川 洋 志
愛知医科大学 形成外科学講座 教授

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