愛知ハンズオンワークショップ

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「第27回愛知ハンズオンワークショップ」開催にむけてのご挨拶

 新緑の候、みなさまご清祥のことと存じます。
 コロナ禍もやっと終焉を迎え、マスク着用義務も緩和され、日常が戻ってきております。 この二年間はコロナの感染の波をかいくぐって、感染防止に最大限の配慮をしながら少人数で本会を実施いたしました。 幸いクラスター発生や感染の拡大はなく、無事終了することができました。  本年はコロナ前に近い状態で開催させていただきます。
 このワークショップは、1995年(平成7年)より、先々代教授の中川 洋先生の強い若手専門医教育への情熱のもと、解剖学教室にご協力いただき、全国の脳神経外科医に頭蓋底外科や脊椎脊髄手術の研鑽の場を提供する目的で発足しました。 愛知頭蓋底脊椎手術手技ワークショップとして毎年7月に4日間のコースで開催され、その後27年間にわたり続いている国内で最も伝統のあるハンズオンワークショップであります。 第24回(2019年)からは、名称を「愛知ハンズオンワークショップ」とrenewalし、頭蓋底、頭蓋内、脊椎・脊髄、血管内と実習コースを増やしました。
 本ワークショップでは、愛知医科大学の解剖実習室において、手術用顕微鏡下に、ハイスピードドリルなどを用いてwhole body cadaverで脳神経外科顕微鏡下手術のbasic approachのほか、頭蓋底・脊髄脊椎手術のadvanced skillをトレーニングしていただくプログラムがメインとなっています。 令和3年からは内視鏡、外視鏡を用いた鏡視下手術の基本手技についても習得するコースも作りました。 さらに脳血管撮影室2室を借り切り、カテーテル操作の基礎とコツの習得に加え、今臨床現場で最も習得希望の高い血栓回収療法について、一連の流れを、実際のX線透視下で臨場感をもって体験していただく脳血管内治療の実技も行ってもらえます。
 一方、朝のオリエンテーションと昼時のランチョンセミナーでは、実習に必要な解剖知識の説明や基本的な実習の流れについてのガイダンスを兼ねて、実習ではやりきれない部分や説明しにくいところについて、もう一歩上の技術的ノウハウを当科の指導スタッフが講義いたします。 またこれらのエッセンスをまとめ、習得を容易にするためのテキストもお渡しします。講義よりもさらに細かい注意点なども書かれていますので、予習復習のためばかりではなく、ぜひ各領域のテキストとしてもご活用いただければと思います。 今年もお役に立てるようにスタッフ一同しっかり準備して、みなさんのお越しをお待ち申し上げます。

  令和5年5月

第27回愛知ハンズオンワークショップ代表世話人  
宮地 茂 (愛知医科大学 脳神経外科主任教授)

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